鍼灸治療とは、患部やツボに鍼や灸で刺激して治療をする療法です。また、鍼灸治療には、人間の自然治癒力と免疫力を高める効果もあります。鍼での治療法の場合はステンレス製の細い針を使用し、経穴と呼ばれるツボに刺します。経穴は人間の体に361箇所存在し、さらに経穴同士をつなぐ経絡という流れがあります。経絡で流れる血の巡りが悪くなると、内臓などに不調をきたします。そこで、鍼を経穴に刺して刺激すると血の巡りなどを良くします。腰痛などに効果があります。灸での治療法も経穴を刺激して治療を行います。こちらはもぐさと火を用います。もぐさは蓬の葉の裏側にある繊毛で出来ており、大きさと硬さで熱さが変動します。直接灸と間接灸に分けられており、直接灸は皮膚に置いたもぐさに火をつけ、熱による刺激を経穴に与えます。免疫力を上げる効果があり、アレルギー疾患や免疫系疾患などに効果があります。間接灸はもぐさと皮膚の間に空間を作る、または生姜やにんにくなどの緩衝材を入れて熱をマイルドにします。眼精疲労や目のクマなどに効果があります。